理学療法士とは?運動療法とは?
理学療法士は国家資格で、PT(Physical Therapist)とも呼ばれます。
怪我や病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、運動療法や物理療法などを用いて、自立した生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。患者様一人ひとりについて医学的・社会的視点から身体能力や生活環境を十分に評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成します。
運動療法とは、身体の運動を他動的、もしくは自動的に行なうことで身体機能の維持や改善、疼痛などの症状の軽減を図るための手技で、基本的な方法としては、関節可動域訓練、ストレッチ、筋力増強運動、持久性運動などがあります。
当院では以下の3点に重点を置き、運動療法を提供しています。
①能動性:受け身の治療ではなく患者様自身が状態を理解して、自分の身体に働きかけることが重要と理解して頂きます。
②全身性:患部だけでなく姿勢・動作の特徴を捉え、評価・治療を行います。
③個別性:患者様の特徴を把握し医学的な観点から、一人ひとりに適したプログラムを立案して治療を行います。
整形外科医院の中には柔道整復師やスポーツトレーナーによるいわゆる「マッサージ」を行なっている施設が多いですが、たかやま整形外科ではリハビリの専門的な知識、技術を有する理学療法士と医師が連携することにより、専門性の高いリハビリ治療を目指します。
運動療法の流れ
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1問診
患者様の症状について詳しくお聞きします。
【例】
・安静にしている状態でも痛むか
・どのような時に特に痛みや症状が現れるか
・症状が軽減する姿勢、動かし方があるか -
2評価
身体の状態を丁寧に観察・評価し、症状を改善するための課題を明確にします。
歩行や困難な動作・姿勢を観察し、患部だけでなく全身的に評価します。 -
3治療、再度状態の評価
問診と評価に基づき、患者様に合わせた治療を行っていきます。
治療後は、再度評価を行うことでリハビリの効果を確認します。
再評価の結果、今後の治療方針を決めて行きます。 -
4自主トレーニングの確認
治療時以外でもご自身で体の調子を整えられるように簡単な自主トレーニングも指導します。
また、日常生活指導もさせて頂き、自主トレーニングと合わせて患部に負担のかからない身体づくりをサポートします。
理学療法士の紹介
当院での運動療法は基本的に担当制になっており、同じ理学療法士が継続的に目標に向かって治療させて頂きます。
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日高 正和 (ひだか まさかず)
訪問リハビリを中心に担当しています。
身体機能はもちろん、在宅生活の中でお困りのこと、住宅環境など含め可能なかぎりサポートさせて頂きます。
地域の皆様とのふれあいを大切にしながら、一期一会の気持ちをモットーに頑張っています。 -
大谷 里史 (おおたに さとし)
認定理学療法士(スポーツ理学療法)
外来のリハビリを担当しています。
今までスポーツ整形の分野を中心にリハビリを行ってきました。
サッカーやモータースポーツでのトレーナー活動経験を活かし、スポーツ障害に対するリハビリはもちろんのこと、慢性疾患から術後の患者様まで幅広く対応していきたいと思います。
・入谷式足底板 -
坂本 直哉 (さかもと なおや)
午前中は外来でのリハビリ、午後は訪問リハビリを中心に担当しています。
痛みやしびれなど患者様の訴えを少しでも軽減出来るよう誠心誠意対応させていだだきます。患者様の身体の状態をしっかりと把握し、最適な方法で楽しくリハビリを提供できるよう努力してまいります。 -
重倉 有登 (しげくら ゆうと)
午前中は外来のリハビリ、午後からは通所リハビリを中心に担当しています。
日々の生活を少しでも快適に過ごしていただけるように親身になって対応させていただきます。
痛みなどの症状の改善だけでなく再発しないようなリハビリを提供していきます。 -
浦 恵仁(うら よしひと)
患者様の症状や訴えを理解し、少しでも症状を緩和できるようにします。
その中でしっかりコミュニケーションを取り、よりよい日常生活を過ごしてもらえるようにリハビリをしていきたいと考えています。 -
宮原隆登(みやはら たかと)
認定理学療法士(運動器・スポーツ理学療法)
土曜日の外来リハビリを担当しています。
私自身、中学時代に野球で肘を手術した経験があり、その経験から理学療法士を志しました。普段は理学療法士養成校で整形疾患やスポーツ障害・外傷に対する理学療法の講義を担当しております。
投球障害を始めとするスポーツ障害・外傷、慢性疾患、術後の患者様など様々な状況に対応していきたいと考えています。